テラデータ、新製品サーバーレスAI/MLエンジン「Teradata AI Unlimited」をMicrosoft Fabric向けにリリース

2023年12月11日 | シアトル(Microsoft Ignite)発

Teradata の高性能コンピュートと ClearScape Analytics の高度な分析機能を組み合わせたデータ探索やテスト、実験用のサーバーレス AI エンジン

[2023年11月15日にテラデータ・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です]

 

TeradataNYSETDC)は、本日、同社製品としてクラウド初のサーバーレスAI/MLエンジン「Teradata AI Unlimited」のリリースを発表します。この新製品は、まずMicrosoft Fabric向けにリリースされ、Fabricの統合マルチクラウドデータレイクであるMicrosoft OneLakeにネイティブに統合されています。Teradata AI Unlimitedの登場により、データサイエンティスト、データエンジニア、開発者は、革新的な新しいユースケースを探索・発見するために、大規模なデータセットを使ったAI/MLを必要な時にオンデマンドで実行することが可能となります。Teradata AI Unlimitedは、従来のデータ基盤を強化し、AIイノベーションを優れたコスト効率で、より迅速、容易に実現します。

 

Teradata AI Unlimitedは、IT部門が管理するミッションクリティカルなクラウドデータ分析基盤Teradata VantageCloudのデータへの統制されたアクセス機能と、ClearScape Analyticsの高度アナリティクス機能をサーバーレスエンジンとして提供します。過大なコストを心配することなく、従来のDHWへの影響を気にすることなく、自由な試行錯誤が可能となります。また、分析モデルの設計と反復に必要な適切なツールを提供し、オープンに接続されたより良いエコシステム環境の構築を促進し、AIを活用した新製品を迅速に市場投入できるようになります。またプロトタイプの準備が整えば、VantageCloud環境での本番運用にスムーズに移行でき、実ビジネスでのAI活用を早期に実現できるようになります。

 

Teradata AI Unlimitedの主な機能

 

  • AIモデル活用のための柔軟で強力な機能群:AI/MLの並列処理、モデルの構築と実行、モデルの大規模運用を実現する機能群を提供します。また、ユーザーは任意の言語とツールを活用できます。 Jupyter Notebookなど様々なツールからParquetやCSVなどのOpen File Formatを含む様々なデータへシームレスなアクセスをサポートします。 Teradata AI Unlimitedは、BYOM(Bring-your-own-model)機能により、様々な機械学習(ML)サービスによって学習されたモデルをインポートし、シームレスに活用できます。Pythonとネイティブ統合され、分析関数の呼び出し、Pythonコードを実行しPythonモデルをTeradata AI Unlimitedへ直接インポートできます。Teradata AI UnlimitedのAIエンジンをMicrosoft Azure OpenAI ServiceなどのAIサービスと組み合わせることで、大規模言語モデル(LLM)を活用し、最善のアクション、デジタルジャーニー、製品推奨の順序付けなどの分析を実行することもできます。

 

  • 数分でスピンアップ、本番環境にシームレスに移行:オンデマンドでのプロビジョニング、数分でアクセスできるサーバーレスユーザー環境を提供します。この環境でデータ探索を実行するとともに、データ移動、さまざまなデータサービスの統合、データインフラの管理にかかる時間、煩雑さ、コスト増加を回避できます。また、ミッションクリティカルな本番環境に影響を与えることなく、自由に探索を行うことができます。 開発したAI/MLのプロトタイプは、VantageCloudの本番環境にスムーズに移行し、大規模に運用することができます。Teradata AI Unlimitedを利用することで、データインフラを管理する代わりに、大量のデータからインサイトを獲得し、組織のビジネス価値を高めることに集中できます。

 

  • コストを最小限に抑え、価値を高める: Teradata AI Unlimitedは、使用した時間のみ課金される従量課金モデルにより、実際に利用したリソース分のみ課金されます。

 

Teradata AI Unlimited for Microsoft Fabric

Teradata AI Unlimited with Microsoft Fabricは、Microsoft Fabricを通じたセルフサービス環境で、業界をリードする高度アナリティクス機能を活用でき、Microsoftエコシステムへのネイティブな統合を実現します。両プロバイダーの最高クラスのアナリティクスをたった数分の簡単なセットアップで、Microsoft Fabric内でネイティブに動作させることができるTeradata AI Unlimited は、MicrosoftのOTF(Open Table Format)サービスであるMicrosoft OneLake内のすべての共有ストレージにアクセスでき、Microsoft Visual Studio Code、Microsoft ExcelなどMicrosoft のツールも活用できます。Teradata AI UnlimitedのAIエンジンをMicrosoft Azure OpenAI Serviceと接続することで、大規模言語モデル(LLM)も活用できます。さらに、Azureの複数の機械学習(ML)サービスによって学習されたモデルをBYOM(Bring Your Own Model)機能でインポートし、シームレスに活用することができます。

 

Teradata AI UnlimitedとMicrosoft Fabricのシームレスな統合の実現により、データ活用による高いビジネス成果を目指すデータイノベーターは、膨大なデータへのアクセスと、探索、創造、実験のための比類ない柔軟性が整った、最高の環境で業務を遂行することができます。

 

Microsoft社のAzure Data担当コーポレート・バイスプレジデントであるArun Ulagaratchagan氏は、次のように述べています。「Teradata AI Unlimitedによって、我々がプラットフォーム上で提供するエンドツーエンドのアナリティクスに強力なAI/MLエンジンが追加されたことで、Microsoft Fabricの能力をさらに高めました。MicrosoftとTeradataが協力することで、顧客は広範なアナリティクス要件を容易に満たせるようになり、AIの創造的な活用を通じてより強力なビジネスインサイトを獲得できます」

 

Teradataの最高製品責任者であるHillary Ashtonは次のように述べています。「AIイニシアチブの新しいモデルを、リスクや制約なく、特にTeradataのような強力なデータ基盤上で探索、実験、運用できることは、データサイエンティスト、データエンジニア、開発者にとって夢のようなことです。Teradata AI Unlimitedは、これを可能にすると同時に、AI活用を実現し、大きな企業価値と飛躍的なビジネス成果をもたらすという目標を実現します。Microsoft OneLakeからAzure ML、Azure Open AI Servicesに至るまで、Microsoftのエコシステムをフルに活用したワークロードの構築を支援してまいります」

 

提供状況

Teradata AI Unlimitedは、Azure Marketplaceを通じて、一部のお客様を対象にプライベートプレビューを開始しています。2024年第2四半期にMicrosoft Fabric内で利用可能になる予定です。

 

参照:

 

ハッシュタグ:#Microsoft Fabric, #MSIgnite

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