2026年3月10日 | サンディエゴ発
Teradata Enterprise Vector Storeが構造化・非構造化データを統合し、AIエージェントの本番展開を加速
本発表の要約
- マルチモーダル対応の進化: Teradata Enterprise Vector Storeが、テキストに加え画像や音声データの自律的な処理に対応
- Unstructured社との連携: ドキュメント、PDF、画像、音声の取り込みと処理を自動化し、AI対応データを大規模に生成
- AIエージェントの実装を迅速化: LangChainとの統合により、プロトタイプから本番環境へのAIエージェント展開を最短数時間で実現
- 圧倒的なスケーラビリティ: 数十億規模のベクトルデータと高次元埋め込みに対応し、エンタープライズ級のガバナンスを提供
Teradata(NYSE: TDC)は本日、ハイブリッド、クラウド、およびオンプレミス環境において、生成AIと自律型エージェントの可能性を最大限に引き出す統合ソリューション「Teradata Enterprise Vector Store」の新しいエージェント機能およびマルチモーダル対応を発表しました。
非構造化データのAIデータ化をリードする米Unstructured社との連携を含む今回のリリースは、TeradataのエンタープライズAIインフラストラクチャにおける重要な進化を象徴するものです。マルチモーダルなデータ統合、エージェント機能、そして高度なハイブリッド検索を組み合わせることで、かつてないレベルのインテリジェンスと効率性を実現します。
新機能の概要
Teradata Enterprise Vector Storeは、埋め込み(Embedding)の生成からインデックス作成、メタデータ管理、AIフレームワーク統合までの一貫したパイプラインを提供します。
- Unstructured社との連携: ドキュメント、PDF、画像、音声の自動取り込み処理(動画対応も予定)
- ハイブリッド検索: セマンティック(意味)検索とレキシカル(キーワード)検索にメタデータを組み合わせ、文脈に応じた高精度な情報抽出を実現
- マルチモーダル埋め込み: 最大8,000次元までの高精度な埋め込みに対応し、データの微細なニュアンスを保持
- LangChain統合: AIエージェントが自律的にワークフローを実行し、ガバナンスに基づいたアクションを可能に
背景:エンタープライズAIが直面する課題
非構造化データは構造化データの3倍の速さで増加しており、従来のベクトルストアでは、マルチモーダル化する現代のAIモデル(テキスト、画像、音声、動画の同時処理)に対応しきれなくなっています。企業の約80%がAIエージェントの導入を進めていますが、データのサイロ化やスケーラビリティの限界が依然として大きな障壁となっています。
Teradataの優位性:業界をリードするスケールと性能
Teradata Enterprise Vector Storeは、数百億のベクトルデータをサポートするエンタープライズ規模のAI向けに設計されています。Teradata Vantageのアーキテクチャを活用することで、以下の価値を提供します。
- リニアな拡張性: 数十億規模のベクトルデータでも性能を維持したまま拡張可能
- 高並列処理: パフォーマンス低下を招くことなく、1,000以上の同時クエリを実行
- 統合ガバナンス: 重複するインフラを排除し、クラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境全体で一貫した管理を実現
主な活用事例(ユースケース)
TeradataとUnstructured社の連携により、AIエージェントは自律的に企業全体のコンテキストにアクセスし、複雑なワークフローを実行できるようになります。
- ヘルスケア(視覚的Q&A): 患者のカルテと、臨床メモ、医療画像、音声記録を統合。AIエージェントが診断支援のための根拠ある回答を提示
- 保険(請求処理の自動化): 損害写真や保険証券PDFを構造化データと照合し、迅速かつ説明可能な支払い判断を自律的に実行
- 国防(リアルタイム・ガイダンス): 戦地での画像と地形パターン、脅威情報を照合し、リアルタイムの作戦成功率向上ガイドを即座に提供
- 金融(ビジネス・ロイヤルティ): 複雑なポリシー定義(非構造化)と顧客データ(構造化)を横断し、割引適用などの複雑な照会に即答
エグゼクティブ・メッセージ
Teradata チーフ・プロダクト・オフィサー(CPO) Sumeet Aroraのコメント:
「AIエージェントがエンタープライズ・インテリジェンスの主要なインタフェースとなり、自律的にワークフローを構築し、意思決定を行う時代が到来しています。独立型のベクトルストアではこのビジョンは実現できません。Teradata Enterprise Vector Storeは、構造化データとマルチモーダルな非構造化データを一元化することで、AIの運用を根本から変革します。お客様は、ミッションクリティカルなAIに不可欠なガバナンスを維持しつつ、数ヶ月ではなく数時間で本番システムを構築できるようになります。」
Unstructured社 創設者兼CEO Brian Raymond氏のコメント:
「企業はデータのセキュリティとAIの即応性の間で妥協する必要はありません。UnstructuredをTeradata内にネイティブに組み込むことで、データをプラットフォーム外に出すことなく、大規模で高品質なAI対応データを活用できるようになります。」
提供時期
Teradata Enterprise Vector Storeの新しいエージェントおよびマルチモーダル機能は、2026年4月より一般提供(GA)される予定です。詳細については、こちらをご覧ください。
Unstructured社について
Unstructured社は、エンタープライズ向けの非構造化データを、LLM(大規模言語モデル)が活用可能な「AIレディ」なデータに自動変換するプラットフォームを提供しています。PDF、画像、ドキュメントなど、複雑な形式のデータから高精度に情報を抽出し、AIの本番展開を支援するテクノロジーリーダーです。
Teradataは、深いビジネスコンテキストと信頼性の高いデータに基づき、AIが導き出す「知見(インテリジェンス)」を、自律的な「実行(アクション)」へ変換する力を企業に提供します。AIエージェントが普及する中、Teradataが提供するプラットフォーム「Teradata Autonomous AI and Knowledge Platform」は、企業に不可欠なコンテキストエンジン、ガバナンスレイヤー、そして圧倒的な処理能力を誇る実行基盤を実現します。クラウド、オンプレミス、ハイブリッドのあらゆる環境において、AIの実用化と本番運用を強力に支援し、ビジネスの未来を切り拓きます。