テラデータのAI/MLサーバレスエンジンTeradata AI Unlimited、パブリックプレビューをMicrosoft Fabricで提供開始

2024年12月18日 | シカゴ発

Microsoft FabricやOneLakeとネイティブに統合した、ClearScape Analyticsのパワフルで拡張性の高いAI/ML機能を提供

[2024年11月19日にテラデータ・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です]

Teradata(NYSE: TDC)は本日、「Teradata AI Unlimited」が、Microsoft社が提供するデータ分析プラットフォームMicrosoft Fabric上のパブリックプレビューで利用可能になったことを発表します。今回Microsoft Fabric上でも展開されたTeradata AI Unlimitedは、信頼できるAIを提供するエンタープライズレベルのサーバレスコンピュートエンジンです。Teradataの堅牢で高度なアナリティクス機能ClearScape Analyticsを搭載し、Teradata VantageCloud を使用していないお客様も含め、すべてのお客様が、生成AIをはじめとするAI/MLを活用したビジネスイノベーションを加速できるよう設計されています。お客様は、Microsoft Fabric Workload Hub を使用して、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)が提供する様々なワークロードを探索し、Fabric環境に好みの機能を追加できます。

多くの企業では、AIの探索やテストを実施するための計算リソースの割り当てを、都度IT部門に依頼する必要があります。これは煩雑で時間もかかるため、多くの開発者、データサイエンティスト、データエンジニアは、新しいモデルの作成やテストには、運用システムから独立したセルフサービスのサンドボックスを作成して利用することを好みます。Teradata  AI Unlimitedは、この要望に安全かつシンプルに応えます。

Teradata AI Unlimitedは、AI/MLエンジンをTeradata Vantageの本番運用環境と分離します。AIの探索やテストを実施する際のインフラの複雑さを解消しつつ、本番環境には影響を及ぼしません。AIによるビジネス価値のより迅速な実現に貢献します。

Teradata AI Unlimited の主な特長は以下の通りです:

  • ClearScape Analyticsの高度なアナリティクス機能をサーバーレス環境で提供
  • ClearScape Analyticsが提供する150以上の分析機能
  • 10億行規模のデータセットを複数同時に処理できるスケーラビリティ
  • 利用時間外には環境をスピンダウンすることでコスト削減
  • テストが成功したワークロードはTeradata Vantageの本番環境に簡単に移行
  • AI/MLモデル構築を迅速化する、開発者向けラピッドスタートテンプレートの提供
  • Teradata AI Unlimited Workloadに事前定義されたユースケースを含むSQLノートブックを統合


提供するユースケース:

  • 金融業界におけるカスタマージャーニー
  • 顧客セグメンテーション
  • データ準備


Microsoft Fabricで提供されるTeradata AI Unlimited は、OneLakeでオープンデータ形式を使用して他のツールとの相互運用性を最大化できるようオープンテーブル形式のアーキテクチャを利用できます。FabricやAzure以外も含めすべてのクラウドオブジェクトストアに格納されたデータへのショートカットを作成するOneLakeの機能を活用できます。これにより、ワークロードごとにデータを移動する時間やコストを不要にし、OneLakeで大規模なデータセットを探索、準備することができます。 

Teradataのプロダクトマネジメント担当 シニアバイスプレジデントDan Spurlingは、次のように述べています。「 Teradataのアナリティクス機能は、業界で最もスケーラブルかつ包括的な機能を備えていることでよく知られています。Teradata AI UnlimitedのSaaSサービスは、短期間で利用を開始でき、幅広いAI活用機能へのアクセスを提供します。Teradata AI Unlimited for Fabricのパブリックプレビューは、あらゆる開発者に信頼されるAI/MLイノベーションを可能にする環境を提供するというTeradataのコミットメントを体現するものです。Microsoft Fabricファンの皆様には、Workload Hubの無料トライアルにアクセスし、OneLakeのようなMicrosoft Fabricのコアサービス を活用して、TeradataのAI/ML機能をご自身で試し、評価していただきたいと考えています」

Microsoft ファブリック ストラテジックISV&データデベロッパーエクスペリエンス バイスプレジデント&ジェネラルマネージャー Dipti Borkar氏は次のように述べています。「Microsoftの顧客は世界で最も革新的な企業であり、顧客企業の開発者、データサイエンティスト、データエンジニアは、AIモデル構築の一環として、精度や偏りの評価を含め、膨大な量のデータを探索し、実験したいと考えています。Microsoft Fabricを活用する顧客企業に、Teradata AI UnlimitedのようなAI/MLエンジンを含め、彼らがデータ上で使用できる様々なエンジンと機能を提供したいと考えています」

提供状況
Microsoft Fabric Workload Hubを通じて、Teradata AI Unlimitedパブリックプレビュー版の無償トライアルが可能です。このSaaSはMicrosoft Fabric SDKの設計要件を満たしています。 正式公開は2025年にFabric Workload Hub ISV Marketplaceを通じて提供することを予定しています。

Teradataについて

Teradataは、自律型AIの時代に向けて、企業のAI活用を支えるプラットフォームとサービスを提供します。AIとナレッジを統合した「AIナレッジプラットフォーム」と包括的なAIサービスにより、業務の深い知見と全社的なコンテキストを踏まえたAIソリューションの導入から本番運用までを支援します。データがクラウド、オンプレミス、ハイブリッドのどこにあっても統合・接続し、AIの本番運用に求められる性能とスケールを実現します。詳しくは Teradata.jpをご覧ください。