コネクテッドクラウドの台頭

クラウドサービスを接続

多くの人が利用する空港のように、クラウドのデータアナリティクスプラットフォームは、近くでも遠くでもどこからでも接続するハブであるべきです。

具体的には、複数のデータソース、パイプライン、クラウドコンピューティングサービス(AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなど)から送られてくる分析ワークロードを集中的に接続する場所として機能する必要があります。クラウドは、このようなワークロードが「目的地」に到達するためのインフラと処理能力を提供するものでなければなりません。つまり企業とその利害関係者にとって実行可能なインサイトを提供することです。

しかし、クラウド自体が、オンプレミスよりもはるかに優れた機敏性、柔軟性、拡張性をアナリティクスに提供しているにもかかわらず、膨大な量のデータや様々なクラウドサービスに対応してアナリティクス戦略を最適化するには、適切なセットアップ、つまりコネクテッドクラウドがなければ困難です。

コネクテッドクラウドデータプラットフォーム

コネクテッドクラウドとは

コネクテッドクラウドとは、複数のクラウドコンピューティングサービスと、それぞれのストレージソリューション、さらに接続されたあらゆる種類のデータソースとパイプラインを、パフォーマンスとコスト効率に優れた、さらに全体として相乗効果のある形で、緊密に統合したデータプラットフォームです。コネクテッドクラウドアーキテクチャにより、企業はより総体的でインテリジェントなアナリティクスを実現することができます。

Open API、playbooks、SQLエンジン、データファブリックを備えたコネクテッドクラウドは、ビジネスに関するインサイトを得るための、最適なプラットフォームです。お客様のクラウド環境との深い接続と、柔軟で強力なクエリ処理により、あらゆる種類のクラウドアナリティクスワークフローに対応します。

クラウドコンピューティングにおけるコネクテッドクラウド

マルチクラウドの世界では、コネクテッドクラウドが不可欠です。その理由を理解するために、クラウドとマルチクラウドの両方を簡単に定義し、この2つがアナリティクス戦略のどこに当てはまるのかをご説明します。

  • クラウド:ネットワーク経由でアクセスできる、プールされたコンピューティング、ストレージ、ネットワークリソース。分析を目的とした場合、クラウドソリューションは、サプライヤーや顧客などの多数のソースから流入する大量のデータを扱うのに理想的です。

  • マルチクラウド: 複数のクラウドプロバイダーのクラウドサービスを利用すること。 マルチクラウドを利用することで、企業はユースケースに応じて最適なソリューションを選択することができ、ベンダーのロックインを回避し、最も経済的な料金を交渉することができるなどのメリットがあります。

実際、2020年にIDCが発表した推計によると、 90%以上の企業が複数のクラウドプロバイダーのクラウドサービスを利用しており、その範囲は、CPUを多用するワークロードのためのコンピューティングインフラストラクチャから、あらゆるタイプのアプリケーションをサポートできるオブジェクトストレージソリューションまで多岐にわたります。コネクテッドクラウドの価値提案の核心は、これらの統合された主要クラウドからあらゆるワークロードを引き出し、それを実用的なアナリティクスに変換する能力にあります。

別の考え方をすると、コネクテッドクラウドは、すべてのマルチクラウド・アナリティクス・ワークロードの中枢となります。使用するデータソース、パイプライン、ストレージサービス、クラウドプロバイダーに関わらず、コネクテッドクラウドは明確なインサイトを提供するためのパフォーマンスとセキュリティを備えています。また、ハイブリッド・マルチクラウドの一部として、既存のオンプレミス・アーキテクチャに接続することもできます。

コネクテッドクラウドの4つの大きな構成要素

空港が多数の路線や航空会社を相互に接続するように、コネクテッドクラウドは、企業のアナリティクス戦略をサポートする各クラウドサービスやソリューションに対しても同様のことを行います。これは、次の機能と連携します。

1. 複数のクラウドサービスプロバイダー

ポイントやクラウドに特化したソリューションがそれぞれ単一のサービスプロバイダー向けに最適化されているのに対し、コネクテッドクラウドはすべてのサービスプロバイダーと連携します。企業がどのようなクラウドコンピューティングプラットフォームやクラウドアプリケーションを使用していても、コネクテッドクラウドのコアテクノロジーはそれらと統合することができます。

2. 多様なデータソース

コネクテッドクラウドでは、主要なクラウドプロバイダー自体に加えて、データベース、フラットファイル、CRM、ERP、SaaS型クラウド アプリ、ストリーミングエンジンなどのデータソースにも接続します。

3. 多数のデータパイプライン

データパイプラインは、大規模なアナリティクスデータの処理や移動を自動化するのに役立ちます。AWS Glue、Azure Data Factory、Google Cloud Data flowなどのソリューションをコネクテッドクラウドに接続することで、ETL (抽出、変換、および読み込み) のワークフローを実現できます。

4. 異なるクラウドトレージの種類

企業では、IoTセンサーなどのデバイスから膨大な量の非構造化データを収集し、それをデータレイクやクラウドオブジェクトストレージのリポジトリに格納することがよくあります。コネクテッドクラウドでは、これらのストレージをすべてコンピュートレイヤーに近づけることができ、 ストレージとコンピュートを分離したまま、弾力的なスケーリングが可能となります。

コネクテッドクラウドはデータをどう変えるか

上記のコンポーネントと、それらを経由して流れるすべての企業データをシームレスに接続することは、コネクテッドクラウドの2つの主要な利点の1つです。もう1つは、そのデータを価値ある分析結果に変換する能力です。

コネクテッドクラウドは、組み込みのSQLエンジン、データファブリック、オープンAPI、幅広いプログラミング言語とツールの互換性などのテクノロジーを用いて、上記のクラウドエコシステム接続のすべてを管理します。たとえば、データファブリックは、異なるアナリティクス環境を接続し、それらの環境間でクエリ処理を標準化することができます。

同様に、Teradata Vantageのようなコネクテッドクラウドソリューションは、企業の広告キャンペーンや倉庫のセンサーから得られたデータなど、あらゆるタイプやフォーマットのデータを取り込み、その処理を拡張することができます。このように、コネクテッドクラウドは、マルチクラウド環境の全体的なメリットを次の方法で拡大します。

  • 企業が選択したクラウドとアナリティクスエコシステムを利用できるようにします。

  • 最適なソリューション価格を見つけ 、ロックインを回避する柔軟性を得ることができます。

  • データのパフォーマンスと同期の問題を軽減することで、インサイトを得るまでの時間を短縮します。

コネクテッドクラウドにはどのようなメリットがあるのか

ここでは、コネクテッドクラウドのメリットについて詳しくご説明します。コネクテッドコネクテッドを活用することで、企業はアナリティクスを最大限に活用しようとする際に発生する可能性のあるいつくかの課題を克服することができます。これらの課題には次のようなものがあります。

クラウド全体で一貫したパフォーマンスを実現する

物理的な法則により、クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャやクラウド・アプリケーションは、同条件であれば、オンプレミスと同等のパフォーマンスを発揮することはできません。距離が長ければレイテンシー(遅延)が発生します。また、データタイプも非常に多岐にわたっています。そのため、企業には一貫性が求められます。コネクテッドコネクテッドは、それを実現するための接続性、セキュリティ、クエリ機能を提供します。

クラウド固有のポイントソリューションのパッチワークを避ける

クラウドサービスを組み合わせて利用する場合、企業は各クラウドプロバイダーのデータプラットフォームを利用することがあります。しかし、そうすると、複数のクラウド間のギャップを埋めるためのポイントソリューションが必要になるという問題が発生します。あるクラウドのデータプラットフォームは他のクラウドと互換性がなく、結果としてポイントソリューションは複雑さを増し、データサイロを作ることになります。

アナリティクスにおけるデータサイロとデータドリフトの解消

複数の独立したデータソリューションを維持していると、クラウドコンピューティング環境間で同期されないデータサイトが発生します。この断絶は、意思決定を妨げます。2020年に行われたExasolの調査では、約60%の企業が古い情報に基づいて意思決定を行っていることを認めています。

基本的なアナリティクスと高度なアナリティクスのバランスを取る

コネクテッドクラウドは、単一のクラウドや分析ワークロードの種類に限定されたデータソリューションよりも、高い一貫性と柔軟性を提供します。そのため、使いやすいソリューションや従量課金制のクラウドサービスで構築された基本的なデータウェアハウスから、SLAや予見可能な価格設定につながる高度な分析まで、企業の潜在的なニーズに幅広く対応することができます。

クラウドのコストの管理と最適化

マルチクラウドの設定では、過剰な出資を避けることは困難な場合があります。これは主にワークフローの種類によるもので、利用するクラウドコンピューティングリソースの量が大きく変動するものもあれば、ほぼ一定の量を利用するものもあります。コネクテッドクラウドは、このような様々な状況に応じで適切なクラウドサービスを見つけることをサポートし、以下のことを可能にします。

  • 従量課金価格:オンデマンドのリソースに対して価格を設定することで企業は使用した分だけ支払うことができます。そのため、高い変動性を持つワークロードに最適です。

  • ブレンド価格: 予約価格とオンデマンド価格設定を組み合わせ、常に利用率が高い場合に適しています。

  • これら2つを組み合わせた価格設定モデル

オンプレミス環境の限界を超える

コネクテッドクラウドは、データセンターを超える道を提供します。企業は、既存のデータセンターへの投資やツールをコネクテッドクラウドアーキテクチャに接続することも、データセンタービジネスから完全に撤退して完全なマルチクラウド戦略を追求したりすることもできます。いずれの場合も、コネクテッドクラウドは、すべてのアナリティクスワークロードのハブとなります。

テラデータとコネクテッドクラウド

コネクテッドクラウドに関しては、テラデータがすべてを担います。

Vantageの高度なSQLエンジンとスムーズなETL処理は、あらゆるクラウドサービスとアナリティクスーキテクチャから業務に必要な実用的なインサイトを生み出し、お客様のマルチクラウドへの取り組みを加速させます。テラデータがどのようにお役に立てるかについては、お問い合わせください。